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実写版カウボーイビバップを見た感想など。の巻。

実写版カウボーイビバップを見た感想など。の巻。

 

こんにちは、もとたくおです。

 

来週はもう12月。今年は転職などもあり、月日が過ぎるのがとても速かったです。最近はエンタメを適度に消化しつつあるのですが、先日公開された実写版カウボーイビバップを完走したのでその話題でも。

 

カウボーイビバップとは?

カウボーイビバップ

 

 

『カウボーイビバップ』(Cowboy Bebop)はサンライズ制作の日本のSFアニメ作品。テレビ東京系などで1998年(平成10年)4月から同年6月にかけて全26話中の一部(後述)が放送され、その後WOWOWで同年10月から1999年(平成11年)4月にかけて全26話が放送された。また、2001年(平成13年)9月には劇場作品『カウボーイビバップ 天国の扉』が公開された。

カウボーイビバップ - Wikipedia

 

当時は大学生でテレ東版を視聴していたと思っていたけど、全編見ているのでWOWOW無料版を見たのかな?とにかく音楽が素晴らしく、設定も好みの作品。

www.nicovideo.jp

あれ、でもコレ見始めたら冒頭のセリフに聞き覚えがあったからやっぱりみてたのかも。

 

エヴァほど熱狂はしなかったがサントラなどは一通りチェックはしたぐらい。

 

そんなアニメがネトフリで実写化されるという予告編を見て

 

www.youtube.com

期待に胸を膨らませて視聴した。

 

悪くないんじゃなーい

 

基本的に字幕派なので1話を字幕で見たが2話目を吹き替えで見て確実にこっちの方が良かったので1話も吹き替えで見直した。

 

終始しみったれた話なのが良かった。

話を見始めて思ったのがテイストが松田優作の「探偵物語」ぽいな、と。そしたらこの記事を書くためにウィキペディアを見たら

 

監督の渡辺信一郎いわく「それまでやりたくてもやれなかったことを全部ぶち込んで作った[1]」作品であり、「毎回20分の映画を作っているつもりでした[2]」と語っている。放送当時は『ルパン三世』に類似するという声が多かったが、渡辺によればむしろ(次回予告ナレーションを含めて)松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』に近いという[2]。

カウボーイビバップ - Wikipedia

 

とあったのでアニメの持つテイストは引き継がれているなと改めて思った。

 

確かにアニメはスパイクはかっこいいし、ジェットは浪花節だし、フェイは刹那的でどの登場人物も魅力的だが、それはアニメだからだ。コレが実写になると実際賞金稼ぎはアウトローな職業だし、しみったれてるし、軽口を叩いてもやっすい現実が透けて見えてしまう。

 

そんな雰囲気が形作られていて良かった。

 

音楽はいまいち。

音楽自体はアニメと同じく菅野よう子が担当しているが、まったくダメ。アニメリスペクトならアニメの曲を使うべきだし、新たに作るならもっと印象的にしてほしかった。ビバップは曲有りきの作品だし。アメリカドラマは曲を効果的に使う作品はいくつもあるわけでその辺り残念。

 

アニメと実写は文法が違う。

1話目はアニメリスペクトで製作者の愛が溢れているが、文法が違うのでアニメをそのまま実写にしちゃうと違和感アリアリだった。アニメは記号を積み重ねて行くモノなので凝ったカメラワークも、名言ぽいセリフも違和感が無いが、実写だとカメラワークはチープに見えるし、生身の人間がそんな名言吐いても前後の文脈で下地を作っておかないと浮いたセリフになってしまう。音楽も流しすぎてうるさく感じてしまった。

 

逆に2話目からはその辺り引き算で作られてるっぽくて良くなったが曲がしっくり来なかったのは残念。

 

3話目のエンディングはゾクっと来たが、ネットフリックスデフォルトではED飛ばす仕様なのがなぁ……

 

換骨奪胎は良いが、多少気になる点も。

〘名〙 (骨を取りかえ、胎(子の宿る所)を自分のものとする意) 先人の詩文などの表現法を借りながら趣旨に変化を試みて、独自の作品を作りあげる技法。誤用されて、他の作品の焼き直しの意にいうことがある。換骨。

換骨奪胎とは - コトバンク

 

実写版はアニメのエピソードをうまく再構成して割といい感じに仕上げている。

 

だけども、主役陣のコア部分を変えたのはちょっと。

 

特にフェイ。フェイの知的な部分と大人部分がかなり削られているのがなぁ。あれでは魅力が半減である。

 

ジェットの子持ち設定はありだけど、子供パートは出さない方が良かった。会えないけどプレゼントを送るとかの方がより浪花節っぽく表現できたんじゃないかなぁ……

 

逆にビシャスの小物感は有りだと思ってしまった。ヒゲの濃い嶋田久作みたいな俳優さんはちょっとだったけど。アニメみたいな強キャラの冷酷な人間、実写だとチープに見えちゃうから。

 

ジュリアの変更も有り。実写だとその選択肢はあってもおかしくない。この辺りは続編に繋がりそうで良き。

 

脇役は魅力的。

主役はいまいちだけど、出てくる脇役の完成度はすごかった。この辺りちょっとしか登場しないから思い切りアニメに寄せられたんだろうけど。1話のアシモフとか2話のハキムとか環境テロリストやフェイをコンした偽母なんか非常に良かった。

 

改変した脇役も良き。バーのオーナーに中性的なバーテン。組織の雑魚もアニメだとモブなのでテキトーだけれど、実写だと俳優が演じてるわけで。アシモフがレッドアイを捌こうとした所を襲撃に来た組織の人間とか。スティーブ・ブシェミっぽくて最高。ビシャスに殺されちゃったからもう出番なさそうなのが残念。

 

アクションのテンポが悪いのはまぁ仕方ないかな。

ジャッキー映画みたいに再生速度上げりゃいいのに。あとはカット割りでどうにでもできるのになぁ。2話のトイレでの襲撃シーンのクオリティで他の格闘シーンも作れればよかったのに。もしくはスパイクがガンカタらいくな格闘術を使うとか。

 

ネットフリックスの制作の仕方に共感。

製作者のビバップ愛に溢れた作品にかなり予算を使ってるネトフリの制作姿勢にちょっと感動。ビバップ号やソードフィッシュなんかは素晴らしい。ハンマーヘッドが出てこなかったのは謎だけど。

 

ビバップの少し前に同じネトフリ制作の映画「レッド・ノーティス」を見たんだけど、コレもネトフリの制作方針が現れてると思った作品だ。

www.youtube.com

ハリウッド映画だといかに興行収入を稼ぐかが徹底的に研究されていてそのための脚本が作られるし、試写で評判が悪ければエンディングを変えるのも全く厭わない。

 

それなのにこのレッドノーティスときたら!

 

80年代のローラーコースタームービーよろしく完全娯楽作品に仕上げていて、ありがちな脚本、ディテールの甘さなんかお構いなし、面白けりゃいいだろ的なノリで作られている。ロシアの脱獄不可能な謎の山の頂上にある監獄とか。リアリティーラインが上がってる最近の映画では絶対に採用されない。

 

パロディーも入れまくりで実名映画もバンバン出てくる。インディ・ジョーンズ的なシーンで「インディ・ジョーンズぽいな」と思ったらライアン・レイノルズが口笛でテーマを吹き出すところは声を出してワロてもた。

 

見終わったあとは何も残らない素晴らしい映画だった。

 

ただ、レッドノーティスは良かったけど、ネットフリックスのオリジナルってたくおにはノットフォーミーな作品が多いんだよなぁ…… 

 

今は継続してるけど、そのうち別のサービスに乗り換えるかも。YouTubePremiumも戻すほどの魅力が今んとこ無いしなぁ……

 

まとめ。

たくお的には実写版はまあまあ良かったのでシーズン2にも期待です。

 

そんな感じ。

 

それじゃ~ノシ

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